矯正治療を受ける方は、さまざまな疑問を抱いているかと思います。
人生で何度も矯正治療を受ける方は少ないため、疑問を抱くことは致し方ありません。
今回は、矯正治療に関するよくある質問にお答えしてきます。
初めて矯正治療を受ける方は、ぜひ参考にしてください。
矯正治療にかかる期間は?
症状や治療方法によって異なりますが、一般的に全体矯正で1年半~3年程度、部分矯正で数ヶ月~1年程度が目安です。
そのため、短期間で歯並びをキレイにするのは基本的にむずかしいと考えておきましょう。
矯正治療の費用は?
矯正治療の費用も、治療方法(ワイヤー、マウスピース、裏側矯正など)、難易度、使用する装置の種類によって大きく変動します。
総費用や支払い方法(分割払いなど)については、歯科クリニックでのカウンセリングで確認しましょう。
矯正治療に痛みはある?
装置を装着した直後や調整後数日間は、歯が動くことによる痛みや違和感が生じることが多いです。
こちらは通常数日で慣れてきますが、痛みの感じ方には個人差があります。
数週間以上経っても痛みが続く場合、矯正装置に問題があることが考えられます。
矯正治療の際、抜歯は必要?
歯をキレイに並べるスペースが不足している場合や、口元の突出感を改善したい場合などに抜歯が必要になることがあります。
また抜歯を行うかどうかは、精密検査の結果に基づいて判断されます。
どのような矯正方法がある?
矯正治療の方法には、主にワイヤー矯正(表側・裏側)とマウスピース矯正があります。
それぞれのメリット・デメリットや適応症例について、歯科医師と相談して選択します。
治療中の見た目を目立たなくする方法は?
歯の裏側に装置をつける裏側矯正や、透明なマウスピースを使用するマウスピース矯正など、目立たない治療方法があります。
逆に、ワイヤー矯正は歯の表面に固定式の装置を装着するため、安価ではありますが目立ちやすくなります。
矯正治療中の通院頻度は?
一般的に、治療開始後は月1回程度の通院が必要になることが多いです。
ただし治療段階によって頻度は異なりますし、トラブルが起きたときなどには早急に通院しなければいけません。
虫歯や歯周病があっても矯正治療はできる?
虫歯や歯周病がある場合、矯正治療を始める前に治療を優先する必要があります。
こちらは口腔内の健康状態が悪いと、矯正治療によって症状が悪化するリスクがあるからです。
また矯正治療中に虫歯や歯周病が悪化した場合、そちらの治療のために矯正治療を中断することも考えられます。
矯正治療中の食事制限はある?
ワイヤー矯正の場合、極端に硬いものや粘着性のある食べ物(ガム、キャラメルなど)は装置の破損や脱落の原因となるため、注意が必要です。
一方、マウスピース矯正は食事の際に取り外せるため、比較的制限は少ないです。
矯正治療後の後戻りはある?
矯正治療で動かした歯は、治療直後に元の位置に戻ろうとする後戻りが起こりやすいです。
これを防ぐために、治療終了後は保定装置(リテーナー)を装着する保定期間が非常に重要です。
保定期間は、一般的に矯正治療で歯を動かした期間と同じくらいの期間がかかります。
矯正治療中にホワイトニングはできる?
矯正治療中もホワイトニングが可能な場合がありますが、装置の種類によって制限があります。
治療開始前に歯科医師に相談しましょう。
ワイヤー矯正は固定式のため、原則途中でのホワイトニングはできません。
矯正治療中に装置を外すことはできる?
マウスピース矯正であれば一時的に外すことが可能ですが、ワイヤー矯正の装置は基本的に外せません。
そのため、結婚式や面接など重要なイベントがある場合は、治療計画を立てる際に歯科医師に伝えておきましょう。
矯正治療で顔の形が変わることはある?
矯正治療によって歯並びや噛み合わせが改善されることで、フェイスラインや口元の印象が良くなることがあります。
ただし、顔の骨格自体が大きく変わるわけではありません。
子どもでも矯正治療は必要?
子どものうちに矯正(小児矯正)を行うことで、顎の成長をコントロールし、将来的に抜歯のリスクを減らしたり、本格矯正をスムーズに進めたりできる場合があります。
適切な開始時期は、症状によって異なります。
矯正治療を成功させるための秘訣は?
矯正治療を成功させるには、歯科医師の指示通りに装置を正しく使用すること、毎日の丁寧なブラッシング、定期的な通院が重要です。
また各矯正方法のメリット・デメリットを把握することや、優良な歯科クリニックを選ぶこと、歯科医師とイメージのすり合わせをしておくことなども大切です。
まとめ
歯並びが気になる方にとって、矯正治療はもっとも興味がある治療だと思います。
しかし、矯正治療について何も知らずに治療を始めることはリスキーであるため、まずは本記事で解説したポイントを押さえておきましょう。
また歯科クリニックでカウンセリングを行う際、その時点で不明な点があれば、遠慮せずにどんどん質問してください。

