【広島の歯医者】虫歯予防の効果がある栄養素について

虫歯を予防するためには、丁寧なブラッシングや歯科クリニックでの定期検診が必要不可欠です。

また、毎日食事から摂取する栄養素を意識することでも、虫歯のリスクはある程度軽減させることが可能です。

ここからは、虫歯予防の効果がある主な栄養素について解説したいと思います。

目次

虫歯の予防効果がある7つの栄養素について

私たちは、日々の食事でさまざまな栄養素を摂取しています。

その中には、虫歯になりにくい歯をつくったり、虫歯菌に対抗してくれたりする栄養素が存在します。

具体的には、以下のようなものです。

・カルシウム
・リン
・タンパク質
・ビタミンA
・ビタミンC
・ビタミンD
・亜鉛

カルシウム

カルシウムは、人間の身体において、骨や歯を構成する必須ミネラルです。

人体内にもっとも多く存在するミネラルで、体重の1~2%の比率を占めています。

歯を構成する主な組織である象牙質は、その大部分がカルシウムでできているため、虫歯に強い歯をつくるためには、こちらの摂取が欠かせません。

また、カルシウムには、歯のエナメル質が溶けた部分を修復し、強い歯に戻す再石灰化を促す作用もあります。

ちなみに、カルシウムは乳製品や魚介類、大豆製品などに多く含まれています。

リン

リンは、カルシウムの次に体内に多く存在するミネラルで、成人の体重の1%程度を占めています。

こちらは、カルシウムと結合してリン酸カルシウムになり、歯や骨をつくる主材料となるため、カルシウムとあわせて摂取するのが望ましいです。

また、リンは主にプロセスチーズ、煮干し、卵黄、アーモンドといった食べ物から摂取することができます。

タンパク質

タンパク質は、アミノ酸が多数結合した化合物で、炭水化物、歯質と並ぶ三大栄養素の1つです。

歯周組織はコラーゲンでできているため、その一種であるタンパク質を豊富に摂取することにより、口内の健康維持や虫歯予防、歯周病予防につながります。

ちなみに、タンパク質には動物性、植物性の2種類がありますが、どちらのバランス良く摂取することが大切です。

動物性タンパク質は肉類や貝類、乳製品などに多く含まれ、植物性タンパク質は大豆やジャガイモ、白米などから摂取することができます。

ビタミンA

ビタミンAは、脂溶性のビタミンの一種で、一般にレバーなどに含まれるレチノールという成分を指しています。

前述したカルシウム、リンはミネラルの一種ですが、これらだけ摂取し続けても、すぐに歯や骨が健康になるわけではありません。

ミネラルは、必ずビタミン類とセットで摂取する必要があります。

ビタミンAは、歯のエナメル質や象牙質の形成に関わり、強化してくれる成分で、卵黄やホウレンソウ、ニンジンやカボチャなどに多く含まれています。

ビタミンC

ビタミンCは、皮膚や血管の老化を防ぎ、免疫力を高める働きを持つ抗酸化ビタミンの一種です。

こちらには、虫歯菌や歯周病菌などによってコラーゲン線維が破壊された歯茎を修復し、健康に保ってくれる作用があります。

また、細菌への免疫力を高める効果もあります。

ビタミンCは、抗ウイルス作用を持つインターフェロンという物質の生成を促します。

こちらは、抗生物質では効果のないウイルスの核酸を破壊するほど、強い免疫作用があります。

ちなみに、ビタミンCは赤ピーマンやホウレンソウ、ジャガイモなどの野菜や、レモン、アセロラ、キウイといった果物などに豊富に含まれています。

ビタミンD

ビタミンDは、脂溶性のビタミンで、カルシウムの吸収を高め、骨への沈着を助ける効果があります。

また、ビタミンDは虫歯予防だけでなく、歯の審美性に関するメリットもあります。

歯の白さに関係しているエナメル質の大半は、ハイドロキソアパタイトという成分で形成されています。

こちらは、歯の主成分と同様、カルシウムやリンとつながっているため、カルシウムを多く摂取することで、歯は白くなりやすいです。

ビタミンDは、歯の審美性に必要なカルシウムの吸収を助けるため、歯の見た目をキレイにしたい方にとってもおすすめの栄養素です。

日頃食べる機会が多いもので言うと、鶏卵やサケ、キノコ類などに多く含まれています。

亜鉛

亜鉛は、牡蠣や肉類、魚などの動物性食品に含まれる栄養素です。

具体的には、人間が活動するために必要な代謝の過程で働く酵素の構成成分として、必要不可欠なミネラルであり、体内に約2g存在しています。

また、亜鉛は歯の健康維持にも大切な栄養素で、味覚を正常に保つだけでなく、抗酸化作用や免疫力の低下を防ぐ作用があります。

ちなみに、亜鉛はタンパク質とあわせて摂取することで、新陳代謝が活性化されます。

こちらは、子どもの歯や骨の成長、発育に大きなメリットをもたらします。

まとめ

ここまで、虫歯予防の効果がある主な栄養素について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

きちんとブラッシングをしていても、前述したような栄養素が不足していたり、糖類と摂取する頻度が高かったりすると、虫歯を発症しやすくなります。

そのため、特に虫歯になりやすいという方は、一度食生活から見直してみることをおすすめします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次