【広島市中区宝町の歯医者・予防歯科】夜勤の虫歯リスクが上がる理由

普段仕事をしている方の中には、夜遅くから業務を開始し、翌日の朝方やお昼前くらいまで夜勤として働く方もいるでしょう。
また一口に夜勤といってもさまざまな職種がありますが、いずれにしても日中働くケースと比べて虫歯のリスクが高まる傾向にあります。
今回は、夜勤の虫歯リスクが上がる主な理由を解説します。

目次

夜勤の虫歯リスクが高まる理由5選

夜勤の虫歯リスクが高くなりやすい理由としては、主に以下のことが挙げられます。

・唾液の分泌量の減少と自浄作用の低下
・間食の増加とダラダラ食べの習慣化
・ブラッシング機会の欠如と質
・免疫力の低下とストレスによる口内環境の悪化
・歯科クリニック受診の困難さと発見の遅れ

各項目について詳しく説明します。

唾液の分泌量の減少と自浄作用の低下

夜間、私たちの身体は副交感神経優位に入り、本来は唾液の分泌が抑制されます。

唾液には口の中の食べカスを洗い流す自浄作用、細菌の増殖を抑える抗菌作用、酸にさらされた歯を修復する再石灰化作用という重要な役割があります。
しかし、夜勤中はこの唾液が天然の防御壁として十分に機能しません。

特に深夜から明け方にかけては、体内のバイオリズムによって口腔内が乾燥しやすくなります。
この状態で食事をしたり、甘い飲み物を摂取したりすると、歯の表面に付着した汚れが唾液で中和されず、虫歯菌が作り出す酸が長時間歯を溶かし続けることになります。

日中と同じケアをしていても、物理的に守る力が弱まっていることが、夜勤の方の虫歯リスクを押し上げる大きな要因です。

間食の増加とダラダラ食べの習慣化

夜勤はエネルギー消費が激しく、また睡魔やストレスを解消するために、手軽につまめるお菓子やエナジードリンク、加糖コーヒーなどを摂取する機会が増えがちです。
特に、短時間の休憩を細かく挟むスタイルや、作業をしながらの“ながら食べ”は、口腔内を常に酸性の状態にしてしまいます。

また通常、食事の後は唾液によって口腔内が中和されますが、間食の頻度が高いと中和される時間が確保されず、歯の再石灰化が追いつきません。
さらに夜勤中は周囲の目も少なく、無意識のうちに糖分を摂取するハードルが下がります。

これにより、日勤者よりも糖分にさらされる合計時間が圧倒的に長くなり、虫歯の進行を早める結果となります。

ブラッシング機会の欠如と質

夜勤中の忙しさは予測が難しく、決まった時間にブラッシングをすることが困難なケースが多く見られます。
急な業務対応で食後に歯を磨くタイミングを逃したり、仮眠前に眠気が勝ってしまい「少しくらいいいだろう」とケアを怠ったりすることが、蓄積的なダメージとなります。

また夜勤明けの疲労感は凄まじく、帰宅後すぐに眠りにつきたいという心理から、ブラッシングが雑になりがちです。
寝ている間はさらに唾液が減るため、汚れが残ったまま眠ることは虫歯菌にとって絶好の繁殖環境を提供することになります。

さらに深夜の不規則な環境下では、日中なら当たり前にできている毎食後の丁寧なケアを継続する意志の維持が非常に難しくなります。

免疫力の低下とストレスによる口内環境の悪化

夜勤における不規則な交代勤務は、自律神経の乱れや慢性的な睡眠不足を引き起こします。
これにより全身の免疫力が低下し、口腔内の細菌バランス(口内フローラ)が崩れやすくなります。
健康な状態であれば抑え込めるはずの細菌が、免疫の隙を突いて増殖しやすくなるのです。

さらに、ストレスは噛み締めや歯ぎしりを誘発します。
夜勤の緊張感や精神的負荷によって無意識に歯を強く食いしばると、歯の表面に微細なひび(マイクロクラック)が入ることがあります。
この小さな傷に汚れが入り込むことで、通常の磨き方では落ちない深い部分から虫歯が発生しやすくなります。

精神的・肉体的な負荷が、間接的に歯の物理的な寿命を削ることにつながっています。

歯科クリニック受診の困難さと発見の遅れ

夜勤を含む不規則なスケジュールで働いていると、平日の日中に開いている歯科クリニックへの通院が難しくなります。
「仕事終わりに寄るには体力が持たない」「休みの日は寝ていたい」といった理由で、定期検診やわずかな違和感を後回しにしがちです。

虫歯は初期段階では痛みがなく、自覚症状が出たときにはかなり進行しているケースがほとんどです。
定期的なクリーニングや検診が習慣化しにくい夜勤労働者の方は、本来なら初期治療で済む小さな虫歯を見逃しやすく、重度の治療が必要になるまで放置される傾向にあります。
このような物理的な通いづらさが、病状を深刻化させる最大の心理的・環境的ハードルとなっています。

まとめ

夜勤として働いている方は、それだけで日中働いている方よりも虫歯リスクが高まります。
そのため、何が虫歯を誘発するのかを把握し、より虫歯予防の意識を強く持っておくことが大切です。
またどれだけ忙しくても、歯科クリニックに通う時間は確保しなければいけません。
早い段階で検診や治療を受けることができれば、大がかりな治療や治療費の増大などを避けることができます。

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