【広島市中区宝町の歯医者・予防歯科】香味野菜と虫歯予防の関係について

香味野菜はニンニクやショウガ、長ネギやシソなど、強い香りや辛みを持ち、料理の風味付けや臭み消しなどに使用される野菜の総称です。
その他彩りや味のアクセントとしても使用されますが、これらには実は虫歯予防効果もあります。
今回は、香味野菜と虫歯予防の関係について解説します。

目次

香味野菜が持つ虫歯予防効果6選

香味野菜には、以下のような虫歯予防効果が期待できます。

・殺菌作用、細菌抑制作用
・食物繊維による自浄作用
・唾液分泌の促進と再石灰化
・抗炎症作用
・プラーク形成の阻害作用
・pHバランスの維持

各項目について詳しく説明します。

殺菌作用、細菌抑制作用

代表的な香味野菜であるニンニクやネギ、ニラに含まれるアリシンという成分には、非常に強力な殺菌・抗菌作用があります。
具体的には虫歯の直接的な原因であるミュータンス菌などの繁殖を抑える効果が期待されていて、口内細菌のバランスを整える手助けをします。

またアリシンは、細菌の代謝を阻害することでその活動を弱めるため、天然の防腐剤のような役割を果たします。
その上、歯周病菌の抑制にも寄与するなど、口腔内環境の浄化には非常に有効な野菜と言えます。

ただし、アリシンは揮発性が高く、強い臭いの元にもなります。
そのため、摂取後は口臭ケアが必要になります。

食物繊維による自浄作用

ゴボウやセロリ、ミョウガといった繊維質の豊富な香味野菜は、食べる際によく噛む必要があります。
この咀嚼という動作が、歯の表面に付着した汚れを物理的に削ぎ落とす自浄作用を生みます。

具体的には繊維が歯の隙間を通ることで、食べカスを掃き出すブラッシングのような効果が期待できます。

また繊維質の多い食べ物を摂取することは、後述する唾液の分泌を促すことにも直結するため、物理的・化学的な両面から虫歯のリスクを低減させる重要な役割を担っています。

唾液分泌の促進と再石灰化

ショウガに含まれるジンゲロールやワサビのイソチオシアネートといった刺激成分は、口腔内の神経を刺激し、大量の唾液分泌を促します。

唾液には、酸性に傾いた口内を中和する緩衝能や、溶け出した歯の成分を元に戻す再石灰化の促進、細菌を洗い流す洗浄作用があります。
香味野菜特有の辛みや香りが味覚を刺激することで、食事中の唾液量が増え、結果として虫歯になりにくい環境が作られます。

特にドライマウス気味の人にとって、香味野菜は天然の唾液促進剤として機能します。

ドライマウスは、唾液分泌の減少により口内が慢性的に乾く状態です。
ストレスや薬の副作用、加齢や糖尿病などが主な原因で、さまざまな味覚異常を起こします。

香味野菜によってドライマウスが改善されれば、口内の渇きだけでなくネバネバ感やヒリヒリとした痛み、口臭や嚥下障害といった症状も改善される可能性があります。

抗炎症作用

シソ(大葉)やパセリに含まれるポリフェノールやビタミン類には、優れた抗酸化・抗炎症作用があります。
こちらは虫歯そのものへの影響に加え、土台となる歯茎の健康を保つことは非常に重要です。

歯周病によって歯茎が下がると、歯の根元で象牙質という組織が露出し、そこはエナメル質よりも虫歯になりやすい根面う蝕のリスクが高まります。
香味野菜に含まれる成分が歯茎の炎症を抑え、健やかな状態を保つことで、二次的な虫歯の発生を未然に防ぐ土台作りに貢献してくれます。

プラーク形成の阻害作用

近年の研究では、特定や香味野菜などに含まれる精油成分、いわゆるエッセンシャルオイルが、細菌が歯に定着する際につくるグルカンの生成を阻害する可能性が示唆されています。

例えばパクチーやバジルといった香りの強い野菜には、細菌のコミュニケーションであるクオラムセンシングを妨害する物質が含まれていることがあります。
こちらの物質の働きにより、細菌がバイオフィルムをつくるのを防ぎます。

つまり、香味野菜にはプラークが付着しにくい環境を作ることで、毎日のブラッシングで汚れが落ちやすくなるメリットがあるということです。

pHバランスの維持

本記事で例として挙げたような香味野菜は、そのほとんどがアルカリ性食品に分類され、摂取することで口内が酸性に傾くのを防ぐ助けとなります。

虫歯は、糖分をエサにした細菌が酸を出し、歯を溶かすことで進行します。
食事に香味野菜を添えることは、味にアクセントを加えるだけでなく、食事全体の酸性度を和らげ、口内環境を安定させる効果があります。

また砂糖を多く使った料理や酸性の強い飲み物と一緒に香味野菜を摂取することは、オーラルケアの観点からも理にかなった食習慣と言えます。

まとめ

香味野菜は種類が多く、日々の食事に摂り入れることはそこまで難しいことではありません。
またネギやシソ、ニンニクなどは薬味としても食べられるため、そこまで強い意識を持たなくても十分な量を摂取できる可能性があります。
さらにスーパーなどで簡単に購入できるものも多いため、虫歯予防の一環として継続的に摂取するにはとても向いている食材だと言えます。

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