虫歯治療を受ける際は、できる限りラフで動きやすい服装を心掛けるのが望ましいです。
例えば、ズボンはジャージやスウェットなどを選ぶのがベストですが、ジーンズを履いて来院する方も多いかと思います。
今回は、ジーンズで虫歯治療を受ける場合の注意点について解説します。
虫歯治療をジーンズで受ける場合の注意点6選
虫歯治療の際にジーンズで訪れる場合、以下の点には注意しなければいけません。
・血流阻害と不快感
・姿勢の不安定さと滑りやすさ
・金属の干渉
・体温調節の難しさ
・嘔吐反射の誘発
・治療後の疲労感
各項目について詳しく説明します。
血流阻害と不快感
虫歯治療は、内容によって30分~1時間を超えることも珍しくありません。
ジーンズ、特にタイトなスキニータイプや伸縮性の低いデニム生地は、ユニットと呼ばれる治療用のイスに座った状態で腹部や太ももを強く圧迫します。
この圧迫は血流を阻害し、足のしびれや冷えを引き起こす原因となります。
またリラックスした状態で治療を受けることは、痛みへの過敏さを抑えるためにも重要です。
しかし、衣服による物理的なストレスが加わると、治療そのものの苦痛が増幅されて感じられることがあります。
特に虫歯治療に苦手意識を抱いている方は、このような治療がトラウマになり、今後歯科クリニックに通院するのが難しくなることも考えられます。
姿勢の不安定さと滑りやすさ
歯科用ユニットは患者さんがリラックスできるよう設計されていますが、ジーンズの生地は表面が比較的硬く、ユニットのレザーや合成皮革素材との摩擦が少ない場合があります。
特に足元が安定しないと、体が徐々に下の方へ滑り落ちてしまい、歯科医師が適切な角度で口腔内を診ることが難しくなります。
また安定した姿勢を保てないことは、マイクロスコープを使用するような精密な治療において、わずかな手元の狂いを生じさせるリスク要因にもなり得ます。
もちろん検査や治療の精度が下がると、患者さんが思い描いた通りの口内にならなかったり、身体に危険が及んだりすることも考えられます。
中でも根管治療などは、治療ミスが発生することにより患者さんを重篤な状態に陥らせる危険があります。
金属の干渉
ジーンズには多くのリベットと呼ばれる鋲や金属製のジッパー、バックポケットのボタンなどが付いています。
これらがユニットの表面を傷つけたり、治療中に歯科医師や歯科衛生士が使用する低めのスツールに引っかかったりする恐れがあります。
また最近の歯科クリニックではレントゲン以外にも高度な電子機器が周囲に配置されていて、これらの金属装飾が思わぬ干渉を起こす可能性もゼロではありません。
そのため、スムーズな診療を妨げないためには、装飾の少ないシンプルな服装が推奨されます。
もちろんジーンズだけでなく、デニムのジャケットなども金属装飾が多いケースがあるため、注意しなければいけません。
体温調節の難しさ
厚手のデニム生地は通気性が限られていて、治療中の緊張による発汗を吸収・発散しにくい性質があります。
歯科クリニック内は機器の保護のために温度管理がされていますが、緊張状態で厚手のパンツを履いていると、下半身に熱がこもりやすくなります。
またこちらを一度不快に感じ始めると、口を開けたままの状態で動くことができず、精神的なストレスが蓄積されます。
特に夏場や、冬の暖房が効いた室内での長時間の処置では、軽やかで通気性の良い素材の方が適しています。
嘔吐反射の誘発
ジーンズのウエスト部分は硬く、座った姿勢では腹部を強く締め付けます。
虫歯治療では、口の中に水が溜まったり、型取りの材料が入ったりすることで「オエッ」となる嘔吐反射が起きることがあります。
腹部が圧迫されていると胃への圧力が高まり、この反射がより強く出やすくなる傾向があります。
逆にリラックスして深く呼吸ができる服装であれば、こうした不快な反射を軽減できるため、ウエストに余裕のある服装やストレッチ性の高いパンツが理想的です。
治療後の疲労感
治療が終わった後、心身ともに疲労を感じている状態で、硬く重いジーンズを履き続けることは意外に負担となります。
また麻酔が効いている場合、ふらつきが出ることもありますが、動きを制限するデニムは歩行の妨げになることもあります。
さらに、帰宅してすぐに横になりたくても、着替えに手間取るジーンズはストレスになり得ます。
歯科クリニックは“医療処置を受ける場”であることを意識し、ジャージやスウェット、ゆったりしたチノパンなど、身体を締め付けない服装を選ぶのがベストです。
まとめ
虫歯治療を受ける際、そこまで服装について気にしていないという方もいるかと思います。
しかし、仕事帰りなど楽な服装への着替えが難しい場合を除き、基本的には虫歯治療に適した服装を心掛けるべきです。
また服装だけでなく、髪型やメイクなどについても、スムーズな虫歯治療を妨げないように注意しなければいけません。
長い髪や濃いメイクは、治療に影響を及ぼすことがあります。

