ホワイトニング治療は、歯の審美性をアップさせる治療として、もっとも一般的な方法と言えます
しかし、ホワイトニング治療の内容やポイント、注意点などについて、具体的に知っている方はそれほど多くありません。
ここからは、ホワイトニング治療について、今後患者さんとなる方が知っておきたいことトについて解説します。
ホワイトニングで歯が白くなりすぎることはある?
ホワイトニングを行うにあたって、「不自然に白くなりすぎることはあるのか?」と心配する方は多いです。
治療後の白さに関しては、ホワイトニングの方法や時間によって多少変わってきますが、1回のホワイトニングで心配するほど真っ白になることはありません。
通常、ある程度歯を白くするためには、ホワイトニングを数回繰り返す必要があります。
また、治療を行う前に、どの程度の白さにするか医師に相談してから治療するため、明らかにホワイトニングを行ったとわかるような、不自然な白さになる心配はほとんどありません。
ブライダルホワイトニングって何?
結婚式に向けて、新郎や新婦が理想の歯を手に入れるために実施するのがブライダルホワイトニングです。
実施する方の感覚としては、エステ、ヘアサロンなどで見た目をキレイにした状態で、人生における一大イベントを迎えようとするのと同じです。
近年は、女性だけでなく男性もブライダルホワイトニングを行うことが多く、事前に決定した結婚式の当日までに、目標の仕上がりになるように施術を進めていきます。
ホワイトニング後、逆に歯が黄ばんでしまうことがあるって本当?
ホワイトニング治療では、歯を白くする治療を受けたにもかかわらず、逆に黄色くなってしまったというケースがあります。
ホワイトニング治療の直後は、歯の表面に存在する薄いタンパク質の膜(ペリクル)が剥がれ、着色しやすい状態になります。
このような状態で、カレーやコーヒーといった色の濃いものを食べたり飲んだりすると、色素が沈着し、治療を受ける前よりも黄色くなってしまうことがあります。
ホワイトニングを受ける男性が増えている理由は?
ホワイトニングというと、昔は女性専用のサロンなどが多かったイメージがありますが、近年は男性にも受ける方が増加しています。
その理由としては、まず昔に比べて、身だしなみに気を遣う男性が増えたことが挙げられます。
近年は男性の中にも、エステに通ったり、脱毛や爪のケアを行ったりする方が多く、それに伴ってホワイトニングに対する認識も変わりつつあります。
また、その他の理由としては、男性に特化したサロンや歯科クリニックが増加したことも挙げられます。
巷ではメンズホワイトニングという言葉が一般化しているほど、男性がホワイトニングに通うことに関しては、ほとんど特別視されなくなってきています。
市販のホワイトニンググッズは使用しても良い?
市販のホワイトニンググッズには、歯のマニュキュアやシールなどがありますが、これらの使用はあまりおすすめできません。
歯のマニュキュアは、歯の表面に塗料を塗ることにより、白く見せるというグッズであり、安価であるため手軽に試すことが可能です。
しかし、こちらは基本的に歯磨きで落ちてしまいますし、自分好みの色を選ぶことができないケースも多いです。
歯の白さにムラが出ることも多く、人によっては2週間程度でコートが剥がれてしまう場合もあります。
また、ホワイトニングシールは、薄いフィルム状の素材からできているものであり、直接歯に貼り付けて使用します。
ある程度ホワイトニング効果は期待できますが、成分が濃いことから知覚過敏になるリスクも高く、歯並びが悪い方などはテープをキレイに貼れず、まだらに白くなってしまうことも考えられます。
ホワイトニング直後に食べてはいけないものは?
ホワイトニングを受けた直後は、色の濃い食べ物や飲み物を避けなければいけません。
具体的には、カレーやケチャップ、コーヒーや紅茶などを摂取することにより、せっかく白く、明るくなった歯に色素が沈着してしまうおそれがあります。
その他には、イソフラボンが含まれる大豆製品などもできる限り避けるべきです。
イソフラボンはポリフェノールの一種であり、植物に含まれている色素や苦味、渋味などの部分を指しています。
活性酵素を除去する効果があることから、健康や美容には欠かせない成分として重宝されていますが、こちらはホワイトニングとの相性が良くありません。
特に配慮せず、このような製品を摂取してしまうと、色が濃い食べ物や飲み物と同じく、歯が黄ばんでしまう原因となるため、注意してください。
ちなみに、酸性の強いレモンやからしなどの食べ物も、ホワイトニング直後には避けるようにしてください。
まとめ
ここまで、ホワイトニング治療について知っておきたいことをいくつか解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ホワイトニングだけに限らず、その治療のことを詳しく知っておくというのは、実際治療を受けるにあたってとても大事なことです。
もちろん、歯科クリニックの説明きちんと耳を傾けることも忘れてはいけません。