歯を白くしたいときはホワイトニングを受けるという方が多いでしょう。
しかし、ホワイトニングとひと言でいってもさまざまな方法があります。
最近、特に注目されているのが通い放題のホワイトニングというものですが、通い放題といわれてもよくわからないでしょう。
通い放題のホワイトニングとは一体何なのか、解説します。
通い放題のホワイトニングとは?
歯を白くしたい場合は歯科医院に行き、ホワイトニングという施術を受けることで、歯を白くきれいにすることができます。
しかし、最近はセルフホワイトニングといって、ホワイトニングサロンに行って自分で歯を白くする施術を行う人も増えているのです。
ホワイトニングサロンで行うセルフホワイトニングは、通常は1回ごとに料金がかかりますが、最近では何回通っても一定料金という、いわゆるサブスクリプションのプランが増えています。
月額料金を支払うことで、何回でもセルフホワイトニングができるプランのことを、通い放題のホワイトニングといいます。
通い放題といっても、丸一日ホワイトニングを続けると歯にダメージを与えてしまうため、施術を行う時間は限られています。
毎日通っても週1回だけ通っても料金が変わらないのが、通い放題のホワイトニングです。
サロンなどによってプランの詳細は異なり、中には通常プランの他にプレミアムプランなどを用意しているところもあります。
通い放題のホワイトニングの特徴
歯科医院に行って歯を白くする場合、施術の料金は1回ごとに2万円前後かかるでしょう。
また、歯科医院で薬剤を処方してもらい、自宅で施術を行うホームホワイトニングという方法もあり、そちらの料金はまた異なります。
ホームホワイトニングの料金は、数回分の薬剤と施術に使用するマウスピースの代金の合計で、約3万円です。
一方、ホワイトニングサロンで行うセルフホワイトニングの場合、詳細な料金はサロンごとに違いますが、おおよそ1回あたり3~5千円ほどかかります。
セルフホワイトニングは、歯科医院で施術を受ける場合と比べるとかなり安いといえますが、通い放題のホワイトニングはそれ以上に安いのです。
通い放題の場合は、1カ月当たりの料金が安ければ5千円、高くても1万円前後と、かなり安価にホワイトニングを受けることができます。
また、通い放題であれば自分が納得するまで何回でも通うことができるため、セルフホワイトニングと比べても歯が白くなりやすいでしょう。
ただし、歯科医院では施術を行う前に歯の汚れなどを落としてホワイトニング効果を高めてもらうことができますが、通い放題の場合、それはできません。
普段からしっかりと歯を磨いていても、落としきれない汚れが残っていることはよくあります。
汚れが残っているとホワイトニングの効果が出にくくなるため、通い放題の場合には、歯間ブラシやデンタルフロスを使用してできるだけ汚れを落とす必要があります。
しかし、どんなに念入りに汚れを落としても、セルフケアでは落とすのが難しい歯垢や歯石が付着していることもあるため、十分な効果は期待できないかもしれません。
しっかりと汚れを落としたい場合には、歯科医院でクリーニングを受ける必要があります。
通い放題でホワイトニングを行っていると、なかなか白くならないといったトラブルや、アレルギー反応が出たといったトラブルが起こることもあり、注意が必要です。
自分で施術を行うため、異常があっても自己責任となるケースが多く、フォローを受けられないかもしれません。
サロンごとに対応は異なるものの、原則として設備に問題があった場合はサロン側の責任となります。
しかし、本人の体質や行動によって生じたトラブルは、自己責任となるのです。
例えば、施術中にケガをした場合、機材の故障によってケガをしたのであればサロンの責任となりますが、使用方法を誤った場合は自己責任となります。
歯科医院であれば、施術を行うのは歯科医や歯科衛生士などの専門家であうため、何かあったときは基本的に歯科医院の責任となるのです。
通い放題のホワイトニングでは使用する薬剤も歯科医院と異なり、強力な薬剤を使用することができません。
代わりに使用するのが、ポリリン酸や重曹、炭酸カルシウム、メタリン酸などの歯磨き粉にも配合されている成分を主成分とした薬剤です。
ホワイトニングに使用した場合は、歯の表面に付着した汚れは落とせますが、歯の内部の汚れは分解できません。
また、歯の内側にある象牙質の色が濃くなって歯が黄ばんだ場合も、象牙質を漂白することができないため効果には期待できないでしょう。
歯の表面汚れに関しても、歯科医院で使用する薬剤より効果が低いため、あまり白くなりません。
通い放題のホワイトニングは、金額の面では安く魅力的に思えるかもしれません。
しかし、歯を本気で白くしたいと思っている場合には、思うような効果が出にくい可能性があります。
使用する薬剤の効果、施術前に行う歯のクリーニングなど、本格的に歯を白くするのに欠かせない要素が不十分です。
見違えるような白さを求めるのであれば、歯科医院でホワイトニングを受けることをおすすめします。
まとめ
歯を白くしたい場合に行うホワイトニングにはいくつかの方法があり、最近人気を集めているのが通い放題のホワイトニングです。
月額料金を支払えば何回通っても料金は同じというプランで、基本的には自分で施術を行うセルフホワイトニングとなります。
料金は安いものの、効果は高くはなく、トラブルが起こったときは原則自己責任になるなど、気をつけなければいけない点も多いことに注意が必要です。
本格的に白くしたい場合には、歯科医院でホワイトニングを受けたほうがよいでしょう。