虫歯は放置していても治りませんし、治療は歯科クリニックに通わなければできません。
また治療は1回で終わらないケースがほとんどであるため、仕事や学業などで忙しい方は、通院のタイミングを逃してしまうこともあります。
今回は、忙しくてなかなか虫歯治療に通えない場合の対策を解説します。
忙しくて虫歯治療に通えない場合の対処法7選
なかなか虫歯治療に通う時間が確保できないという方は、以下の対処法を試してみましょう。
・患部を冷やす
・痛み止めを服用する
・消毒する
・塩うがいをする
・ツボを押す
・アクセスが良い歯科クリニックを選ぶ
・土日診療を行っている歯科クリニックを選ぶ
各項目について詳しく説明します。
患部を冷やす
通院の時間を確保できない場合は、まず虫歯が痛む部分の頬を冷やしてみましょう。
患部が熱を持っているときは、水に濡らしたタオルで頬に当てることで、ある程度痛みがやわらぎます。
また氷や保冷剤をタオルに巻き、当てておくのも効果的です。
数日歯科クリニックに通えない程度で、虫歯が比較的軽度であれば、これくらいの対処法で通院まで乗り切れる可能性が高いです。
ただし、頬の内側から氷で冷やすなど、患部への刺激が強くなりすぎる方法はNGです。
痛み止めを服用する
忙しくて歯科クリニックに通えない方の中には、仕事が夜遅くまであり、診療時間に間に合わないという方も多いでしょう。
そのような方は、夜間でも開いていることが多いドラッグストアなどで市販の痛み止めを購入するのがおすすめです。
市販の痛み止めは、虫歯によって生じる歯痛にも効果を発揮します。
歯が痛んだタイミングで服用すれば、次回通院するまでの応急処置ができます。
しかし虫歯が重度にまで進行している場合、痛み止めを服用してもほとんど効果が出ないことも考えられます。
消毒する
自宅にうがい薬がある方は、それを使って口内を消毒することでも、通院するまでの応急処置ができます。
うがい薬には、歯の表面やプラークに付着して作用するものと、プラークに直接作用するものがあります。
前者はグルコン酸クロルヘキシジン、塩化セチルピリジニウムなどが含まれているもので、後者はポピヨンヨードやエタノールなどが該当します。
もし購入するのであれば、これらのいずれかの成分が含まれているうがい薬やマウスウォッシュを選択しましょう。
塩うがいをする
なかなか歯科クリニックに通えないという方は、虫歯治療を受ける日まで塩うがいをするのもおすすめです。
塩うがいは、古くから伝わる虫歯の応急処置の方法です。
塩には抗菌作用があり、口内の細菌を減らすため、数日間のケアであれば十分効果を発揮します。
手順としては、コップ1杯のぬるま湯に小さじ1杯の塩を溶かし、数回に分けてうがいをします。
ちなみに塩うがいには、痛みをやわらげるだけでなく、炎症を抑える効果も期待できます。
そのため、歯茎の腫れや感染症予防にも役立ちます。
ツボを押す
忙しくて歯科治療が受けられない方は、手の合谷や歯痛点といったツボを押す方法も試してみましょう。
合谷は、手の甲にある親指と人差し指の骨が重なる部分です。
また歯痛点は、手のひらの中指と薬指の付け根にあるツボです。
また合谷は強く揉んだり、押しこんだりして刺激し、歯痛点は人差し指と親指でつまんで刺激するのがポイントです。
わずかな時間ではありますが、これらのツボを刺激すれば虫歯の痛みが緩和されることがあります。
アクセスが良い歯科クリニックを選ぶ
なかなか虫歯治療に通えない方は、できるだけアクセスが良い歯科クリニックを選ぶことも大切です。
自宅や勤務先から距離がある歯科クリニックの場合、少し時間が空いたくらいでは通院できない可能性があります。
特に電車で通わなければいけないような場合、往復する時間と治療時間を合わせると、かなりの時間を要します。
そのため、自宅や勤務先からスムーズに通える距離の歯科クリニックが理想的です。
土日診療を行っている歯科クリニックを選ぶ
仕事が忙しい方の中には、土日が休みにもかかわらず、歯科クリニックが開いていないという状況の方もいるでしょう。
そのような方は、土日診療に対応している歯科クリニックがおすすめです。
近年は多くの患者さんのニーズに応えるため、平日のどこかを休診日にし、土日も診療を行っている歯科クリニックが増えています。
しかし、土日は混雑するケースが多いため、治療には時間がかかることがあります。
また土日診療は午前中のみの可能性も高いため、前もって確認しておきましょう。
まとめ
忙しくて歯科クリニックから足が遠のいている方は、まず虫歯を悪化させないためにも、適切な応急処置を行いましょう。
また少しでも通院しやすくするために、歯科クリニックの立地や診療時間についてもチェックすべきです。
極めて忙しい方は、通院するわずかな時間を確保するのも難しいかもしれませんが、優先すべきなのは仕事よりも虫歯治療です。
忙しいことを理由に治療を避け続けていると、口内環境は大きく乱れてしまいます。