ホワイトニングには、歯科クリニックで行うオフィスホワイトニングだけでなく、自宅で行うホームホワイトニング、これらを掛け合わせたデュアルホワイトニングなどがあります。
では、これらの治療を受けるべき人、避けるべき人は、それぞれどのような特徴を持っているのでしょうか?
詳しく解説します。
ホワイトニングを受けるべき人の特徴
以下に当てはまる方は、ホワイトニング治療を受けるべきだと言えます。
・見た目に自信を持ちたい人
・虫歯予防をしたい人
・短期間で効果を実感したい人
・健康な歯を削りたくない人
見た目に自信を持ちたい人
ホワイトニングをすることにより、見た目に清潔感が出たり、健康的に見えたりすることにつながります。
そのため、自分の見た目に自信を持ちたいという方は、ホワイトニングで歯を白くすることをおすすめします。
虫歯予防をしたい人
ホワイトニングは、審美性をアップさせるだけでなく、虫歯予防にもつながります。
その理由は2つあり、1つはホワイトニング前に、治療効果を最大限に発揮するため、徹底的に歯のクリーニングを行うことが挙げられます。
もう1つの理由は、ホワイトニング後には歯の表面のカルシウムの密度が増えることから、虫歯になりにくい歯質になるからです。
そのため、虫歯予防の一環としても、ホワイトニングを受けるのはおすすめです。
短期間で効果を実感したい人
治療の種類にもよりますが、比較的短期間で効果を実感できるというのも、ホワイトニングにおける魅力の1つです。
オフィスホワイトニングの場合は早ければ1回の通院、ホームホワイトニングの場合でも2~3週間で効果は現れるため、なるべく短期間で歯を白くしたいという方には向いています。
健康な歯を削りたくない人
ホワイトニングは、専用のホワイトニング剤を塗布し、歯を白くしていくものです。
そのため、健康な歯を削る必要がなく、より安全に審美性をアップさせたいという方にとってもおすすめです。
ホワイトニングを避けるべき人の特徴
ホワイトニングは、効果・安全性ともに優れた治療ですが、すべての方におすすめできるというわけではありません。
以下に該当する方は、治療を避けるべきだと言えます。
・知覚過敏や虫歯、歯周病がある人
・妊娠中、授乳中の人
・光過敏症の人
・金銭的な余裕がない人
・食事の制限に耐えられない人
知覚過敏や虫歯、歯周病がある人
ホワイトニングでは、歯に専用の薬剤を塗布するため、知覚過敏や虫歯、歯周病といった歯のトラブルがある方は、歯がしみて痛みが出るおそれがあります。
そのため、このような方はいきなりホワイトニングを受けるのではなく、まずは歯の疾患の治療を行い、口内環境が改善されてからホワイトニングをしなければいけません。
妊娠中、授乳中の人
妊娠中、授乳中の方も、ホワイトニング治療は避けるべきだと言えます。
ホワイトニング薬剤を塗布することにより、直接的な悪影響が出たという報告はありませんが、安全性が確約されていないことは事実であるため、万が一に備えて避けるのが無難です。
特に無カタラーゼ症の方は、ホワイトニングの薬剤に含まれる過酸化水素を分解できず、母子ともに悪影響を受ける可能性があります。
光過敏症の人
オフィスホワイトニングでは、歯に光を照射し、薬剤の効果を促進します。
しかし、光過敏症の方は、こちらの施術が身体に良くない影響を及ぼす可能性があるため、避けることをおすすめします。
具体的には、赤みやかゆみ、炎症などが起こり、日常生活に支障が出ることが考えられます。
ただし、ホームホワイトニングでは光の照射を行わないため、治療を受けても問題ありません。
金銭的な余裕がない人
ホワイトニングは、治療の種類にかかわらず、自由診療の扱いになります。
そのため、治療費は患者さんが全額負担する必要があり、金銭的な余裕がない方や、コストの低い治療を求めている方には向いていません。
自由診療の治療については、デンタルローンや医療費控除など、経済的な負担を軽減する方法が使用できますが、いずれも返済能力や一時的な金銭がなければ、頼るのは難しい方法です。
食事の制限に耐えられない人
ホワイトニングの治療を受けてから1~2日の間は、カレーなどの刺激物、コーヒーや赤ワインなどの着色が濃いものを摂取することができません。
イソフラボンを含んだ豆乳や豆腐類も、歯の黄ばみの原因になってしまうことから、基本的に治療直後は避ける必要があります。
また、このような治療後の食事制限に耐えられないという方は、ホワイトニング治療に向いていないと言えます。
まとめ
ここまで、ホワイトニングを受けるべき人、避けるべき人の特徴について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
ホワイトニングは人気が高く、安全性にも十分配慮されていますが、残念ながら完璧な治療法ではありません。
そのため、まずは自身の現状や要望を再確認し、合っている治療、受けることができる治療であることを確認した上で、治療を受けるようにしましょう。