まだうまく歯磨きができない子どもに代わり、口内ケアをサポートすることは、親御さんにおける大事な役割の一つです。
また、その一環として、親御さんは子どもに適した歯ブラシ選ぶから行う必要があります。
ここからは、子どもの歯ブラシの選び方について、年齢別に解説したいと思います。
0~2歳の歯ブラシの選び方
0~2歳の赤ちゃんのうちは、まず歯ブラシを口に入れて慣れることから始めます。
一般的には、生後6~8ヶ月頃から下の前歯が生えると言われていますが、歯が生え始めてからいきなり歯磨きをしようとすると、怖がったり、嫌がったりする場合があります。
そのため、歯が生える前の段階から、歯ブラシをしゃぶったり、噛んだりするだけでも、十分効果があります。
ただし、子どもが転倒するなど、万が一のときのために、親御さんは必ず目を離さないようにしなければいけません。
また、子どもにとって安全な歯ブラシを選ぶのもポイントです。
具体的には、転倒時などにハンドルが曲がることで、口への負担が抑えられる歯ブラシがおすすめです。
そして、柄の部分は赤ちゃんでも握りやすいまっすぐで太めのもの、毛先は平らに切り揃えた平切カットで、口に優しいやわらかめのものを選ぶべきです。
3~5歳の歯ブラシの選び方
3~5歳の幼児期になると、子どもは歯ブラシにも慣れ、歯ブラシを握る手も安定し始めます。
しかし、まだまだ手は小さいため、歯ブラシの柄の部分は、乳児期と同じくまっすぐで太目のものを選んでください。
また、口のサイズも小さいため、ヘッドは乳児期よりも一回り大きい程度の小さいものがおすすめです。
ちなみに、毛の硬さはふつうを選び、できるだけ自身でしっかりと磨けるように見守りましょう。
6~12歳の歯ブラシの選び方
6~12歳の子どもは、以下の特徴がある歯ブラシがおすすめです。
・毛はやわらかめ~ふつう、短め
・ヘッドは小さめ
・柄はまっすぐで握りやすい
これくらいの年齢から、子どもは乳歯から永久歯に生え変わり、虫歯のリスクが高まります。
そのため、普段より丁寧な歯磨きが必要になるため、歯の隅々までしっかり磨ける歯ブラシを選ぶべきです。
ヘッドが小さめで柄がまっすぐのものであれば、奥歯の磨き残しが少なくなります。
子どもが好むデザインを選ぶのもポイント
子どもの歯ブラシ選びは、年齢によってポイントが少し変わってきますが、どの年齢にも共通して言えるのは、子どもが好むデザインのものを選ぶべきだということです。
ある程度の年齢になると、子どもには好きなキャラクターや色が出てくるため、そのキャラクター、色の歯ブラシを選ぶことで、毎日の歯磨きの時間が楽しみになります。
歯磨き粉選びも重要
子どもの歯ブラシを選ぶ際には、同時に歯磨き粉も選ばなければいけません。
また、子どもの歯の健康や使いやすさを考えるのであれば、以下のようなポイントを押さえて歯磨き粉を選ぶべきです。
・フッ素、キシリトール配合のもの
・研磨剤、発泡剤不使用のもの
・ミントが入っていないもの
フッ素、キシリトール配合のもの
子どもの歯の健康を守るためには、歯磨き粉に虫歯予防ができる成分がどれくらい入っているかを確認しましょう。
特に注目したいのが、フッ素とキシリトールです。
フッ素はフッ化物とも呼ばれるもので、再石灰化を促して初期虫歯を元に戻し、虫歯菌の働きを抑制したり、虫歯になりにくい強い歯をつくったりする成分です。
また、キシリトールは、天然甘味料の一つであり、虫歯菌の活動の抑制、歯の表面の強化といった働きがあます。
子どもの虫歯は進行が早いため、こちらが含まれた歯磨き粉で予防するのがおすすめです。
研磨剤、発泡剤不使用のもの
歯磨き粉の中には、着色汚れを効率的に落とす研磨剤が含まれているものがありますが、こちらはやわらかい子どもの歯にとって、負担の大きいものです。
研磨剤により、歯の表面に細かい傷が付くと、かえって着色汚れが付きやすくなるため、歯磨き粉を選ぶ際には、研磨剤不使用のものがおすすめです。
また、歯磨き粉には泡立ちを良くし、成分を口内に行き渡らせる発泡剤も含まれていますが、泡立ちが良すぎると「しっかり磨けた」と錯覚し、磨き残しが出やすくなるため、こちらもなるべく不使用もしくは低発泡の製品を選ぶべきです。
ミントが入っていないもの
大人の方であれば、ミントが含まれている歯磨き粉を使用しているというケースも多いかと思います。
しかし、子どもは「味がスース―して苦手」と感じるケース多い傾向にあります。
そのため、なるべくミントは避け、イチゴやマスカット、グレープといった子どもが好きな味がついた歯磨き粉がおすすめです。
まとめ
ここまで、子どもの歯ブラシや歯磨き粉の選び方について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
親御さんは、子どもがしっかり歯磨きを継続することができ、なおかつ虫歯予防のできる歯ブラシを選ばなければいけません。
また、歯磨き粉も同じように、子どもの目線に立ち、喜んで歯磨きをしてくれるような製品を選ぶことが大切です。