【広島の歯医者】子どもは受けることのできない歯科治療について

歯科クリニックで治療を受けるのは、大人も子どもも同じです。

どちらも同じように歯が生えていて、歯茎などの歯周組織も存在するため、同じように問題は発生します。

しかし、歯科治療の中には、子どもが受けられない治療というものがいくつか存在します。

今回はこちらの内容について解説します。

目次

子どもは受けられない歯科治療3選

以下の3つの歯科治療は、原則大人しか受けられないことになっています。

・インプラント
・セラミック治療
・ホワイトニング

インプラント

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を被せて、失った歯をカバーするという治療です。

歯を失ってしまうということ自体は、大人だけでなく子どもでも起こり得ます。

例えば、事故に遭ったり、転倒したりしたことにより、歯を失うケースは決して少なくありません。

しかし、このようなケースでも、子どもはインプラントを選択することができません。

こちらは、子どもの身体が日々成長しているということが理由です。

前述の通り、インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込むものです。

子どもの顎は、日々成長しているため、その変化によってインプラントの位置がずれたり、脱落したりしてしまうおそれがあるため、成長段階の子どもは人工歯根を埋め込むことができません。

セラミック治療

セラミック治療は、歯を失った部分などに、オールセラミッククラウンなどの補綴物を埋入する治療です。

結論からいうと、こちらの治療の適正年齢は特に定まっていません。

理論上は、何歳でもセラミックを受けることができます。

しかし、実際には、成年した後が望ましいとされています。

例えば、セラミック治療に使用されるメタルボンドは、金属の外側にセラミックを焼き付けたクラウンで、強度的に優れているため、主に奥歯に使用されます。

ただし、このような従来型とも言えるセラミック治療は、歯を削る量がとても多くなるため、子どもにとっては少し負担が大きくなります。

また、人の歯茎は、歯が生えた直後から位置や形が自然に安定したところまで変化します。

そのため、こちらはセラミック治療全般に言えることですが、まだ歯が生えてから時間が経過していない10代などでセラミック治療を行うと、将来的にクラウンと歯の境界が露出することも考えられます。

ホワイトニング

代表的な審美歯科治療として知られるホワイトニングも、原則子どもが受けることはできません。

ホワイトニングは、口元を美しく見せることができる反面、薬剤の影響により、知覚過敏になるリスクが心配されています。

ホワイトニング剤の薬剤には、過酸化水素や過酸化尿素が使用されるケースが多いですが、こちらはエナメル質に浸透しやすい成分であり、大人であっても副作用や悪影響の可能性はあります。

特に、子どもはまだ歯の成熟が十分ではありません。

そのため、薬剤による副作用や悪影響の危険性が高く、こちらが後から生えてくる永久歯にもどのような影響を与えるのか計り知れません。

もし、何らかのトラブルが発生したとき、歯科クリニック側が責任を取るのが難しくなることから、多くの歯科クリニックでは、子どものホワイトニングを禁忌としています。

代わりになる治療はあるのか?

では、子どもにとってインプラントやセラミック治療、ホワイトニングの代わりになる治療はあるのでしょうか?

以下のような似た効果のある治療であれば、子どもであっても問題なく受けられます。

・入れ歯、ブリッジ
・コンポレットレジン
・クリーニング、フッ素塗布

入れ歯、ブリッジ

子どもがインプラントの代わりとして受けられるのは、入れ歯やブリッジといった治療法です。

ただし、入れ歯はそのまま口内に装着するものですが、ブリッジは健康の両側の歯を削り、義歯を橋渡しして取り付ける方法であるため、多少子どもの負担は大きくなります。

コンポレットレジン

コンポレットレジンは、セラミック治療の代わりとして受けられるものです。

光で硬化するレジンというプラスチックを用いて、歯の形と機能を回復させるもので、年齢を問わず主流となっています。

クリーニング、フッ素塗布

歯科クリニックで行われるクリーニングは、子どもの歯のプラークや歯石、着色などを落とし、ホワイトニングと同じように歯を白く見せる効果が期待できます。

また、フッ素塗布は、着色を落とすわけではありませんが、歯に高濃度のフッ素を塗布することで、虫歯を予防し、虫歯による着色のリスクが軽減されます。

ちなみに、歯科クリニックによっては、ポリリン酸ナトリウムという食品添加物の一種を使用し、子どもでも安全なホワイトニングを提供しているところもあります。

まとめ

ここまで、子どもは受けることができない歯科治療を中心に解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

子どもの成長を妨げたり、未知のリスクが存在したりする治療は、基本的には受けることができません。

ただし、歯科クリニックでは、必ず悩みに合わせた別のプランを提案してもらえるため、親御さんはきちんとその内容を聞いておきましょう。

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