歯科クリニックでホワイトニングを受ける場合、歯科医師によるカウンセリングが実施されます。
こちらは、トラブルのない施術を進めるために必要なものです。
また、患者さんはカウンセリングの際、疑問があれば遠慮なく質問しましょう。
今回は、ホワイトニング前のカウンセリングで確認すべきことについて解説します。
ホワイトニング前のカウンセリングで確認すべきこと6選
以下の点については、ホワイトニング前のカウンセリングで必ず質問し、理解しておくべきです。
・ホワイトニングが可能かどうか
・事前に治療が必要かどうか
・どのような仕上がりになるか
・リスクや副作用はあるか
・ホワイトニングシステムの内容
・ホワイトニングにかかる費用
各項目について詳しく説明します。
ホワイトニングが可能かどうか
ホワイトニング前のカウンセリングでは、まずホワイトニングが可能かどうかをしっかり確認しなければいけません。
例えば妊娠中の方や15歳未満の方、無カタラーゼ症(ホワイトニング剤にアレルギーがある)の方などは、基本的にホワイトニングを受けられません。
こちらの内容は歯科医師が教えてくれますが、妊娠中などの場合は申告しなければいけないため、注意が必要です。
また、元々知覚過敏がある方や歯のヒビがある方なども、薬剤がしみる必要があるため、医師に相談することをおすすめします。
事前に治療が必要かどうか
ホワイトニング前のカウンセリングでは、事前に別の治療が必要かどうかも確認しましょう。
例えば虫歯がある方は、ホワイトニング中に進行する可能性があるため、基本的には先に虫歯を治療する必要があります。
また歯周病の方も、薬剤によって炎症がひどくなるおそれがあるため、歯周病を治してからホワイトニングを受けるべきです。
事前の検査により、治療が必要かどうかは判断されますが、必要である場合は必ず歯科医師の指示に従わなければいけません。
どのような仕上がりになるか
ホワイトニングを受ける前のカウンセリングでは、歯がどのような仕上がりになるのかも確認すべきです。
カウンセリングでは、実際にホワイトニングを受けた方や、定期的にクリーニング似通っている方などの症例写真を見せてもらえることがあります。
その写真をしっかり確認し、自分も同じような仕上がりになるかどうか質問することで、施術後に想像と違う見た目になることを防止できます。
特に、同世代の方のホワイトニング症例を見ることは、仕上がりをイメージするにあたってとても重要です。
リスクや副作用はあるか
リスクや副作用があるかどうかも、ホワイトニング前のカウンセリングでは確認すべきです。
ホワイトニングには、一部のリスクや副作用が存在します。
例えば、一時的に歯の感受性が良くなり、しみやすくなるリスクなどです。
その他、薬剤に対するアレルギー反応が出る可能性もあります。
これらの内容については、ホワイトニング前に歯科医師と十分な情報を共有し、理解しておくことが大切です。
ホワイトニングシステムの内容
ホワイトニングを受ける場合、事前にその歯科クリニックのホワイトニングシステムをきちんと確認しましょう。
歯科クリニックで施術を行うオフィスホワイトニングには、多数のホワイトニングシステムがあります。
具体的には、システムによって使用する薬剤や照射するライトなどが異なり、効果の現れ方にも差があります。
そのため、受診した歯科クリニックのシステムや効果については、カウンセリング時にしっかり確認すべきです。
ホワイトニングにかかる費用
ホワイトニング前のカウンセリングでは、当然費用についても確認しなければいけません。
上下12~16本をオフィスホワイトニングで白くする場合、費用相場は1回につき5,000~80,000円とかなり幅があります。
これだけ費用に幅があるのは、自由診療であるからです。
自由診療の場合、各歯科クリニックが自由に料金を設定できるため、明らかに高いところもあれば低いところもあります。
またカウンセリングでは、ホワイトニング以外にかかる費用があるかどうかも確認しておきましょう。
例えばカウンセリング料や初診料、クリーニング費用などです。
カウンセリング後の流れ
オフィスホワイトニングの場合、カウンセリングが完了した後は、まず歯のクリーニングを行います。
その後歯に保護剤を塗布し、ホワイトニング剤の塗布、光の照射という流れでオフィスホワイトニングは進んでいきます。
最後にホワイトニング剤を除去して、1回の治療は完了です。
カウンセリングは基本的に1回しか行いませんが、オフィスホワイトニングの治療は上記の工程を複数回繰り返します。
まとめ
ホワイトニングを受けようとする方の多くは、今すぐにでも歯を白くしてほしいと考えていることでしょう。
もちろんその気持ちはわかりますが、施術を行うのであれば、ホワイトニングのことをきちんと知らなければいけません。
焦って治療を受けると、良い仕上がりにならなかったり、無駄に費用が高額になったりするおそれがあります。