【広島市中区宝町の歯医者・予防歯科】新社会人の虫歯予防における注意点

早いもので、4月まであと1ヶ月を切りました。
4月は新しい生活がスタートする季節であり、3月に高校や大学などを卒業する方の中には、この4月から新社会人として働き始める方も大勢います。
今回は、そんな新社会人の虫歯予防における注意点について解説します。

目次

新社会人の虫歯予防における注意点4選

新社会人の方は、虫歯予防を行うにあたって以下の点に注意してください。

・デスクワーク中の“ちびちび飲み”
・ストレスと緊張による唾液分泌量の減少
・残業後の寝落ちと不規則な食生活
・職場でのケアが困難な環境

各項目について詳しく説明します。

デスクワーク中の“ちびちび飲み”

オフィスでのデスクワークが始まると多くの新社会人が陥るのが、コーヒーや清涼飲料水をデスクに置き、数分おきに少しずつ飲む“ちびちび飲み”と呼ばれる習慣です。
実は、これがブラッシング以上に虫歯リスクを左右する大きな要因となります。

私たちの口内は、通常は中性に保たれていますが、飲食をして糖分や酸が入り込むと瞬時に酸性へと傾きます。
口内がpH5.5以下の酸性になると、歯の表面からミネラル分が溶け出す脱灰が始まります。

通常であれば、食後しばらくすると唾液の力によって口内が中性に戻り、溶け出したミネラルを修復する再石灰化が行われます。
しかし、ちびちびと飲み続けている間は、口内が常に酸性の状態に固定されてしまい、再石灰化のチャンスが完全に失われます。

特に仕事の集中力を高めるための微糖コーヒーやエナジードリンク、あるいは健康に良さそうなイメージのある乳酸菌飲料やスポーツ飲料には、大量の糖分と酸が含まれています。
たとえ一口が少量であっても、回数が増えれば短期間で複数の虫歯ができる多発性う蝕を招くこともあります。

ストレスと緊張による唾液分泌量の減少

新社会人としての生活は、慣れない業務や人間関係、上司や顧客とのやり取りなど、常に緊張と隣り合わせです。
この精神的なストレスは、自律神経に直接影響を与え、虫歯予防の要である唾液の分泌を著しく減少させます。

自律神経には、リラックス時に働く副交感神経と、緊張時に働く交感神経があります。
強いストレスを感じている時は交感神経が優位になり、唾液はネバネバとした少量しか出なくなります。

唾液には、食べカスを洗い流す自浄作用、口内を中性に保つ緩衝能、歯を修復する再石灰化作用、細菌の増殖を抑える抗菌作用という4つの強力な防御機能が備わっています。

そのため、ストレスによって唾液が減ると、それまでと同じ頻度で歯を磨いていても、一気に虫歯が進行しやすくなります。

残業後の寝落ちと不規則な食生活

研修期間が終わり、本格的に業務が始まると、残業で帰宅が夜遅くなる日が増えてきます。
また疲労困憊で帰宅し、食事を済ませた後、少しだけ休憩のつもりでソファに横になり、そのまま朝まで寝てしまういわゆる“寝落ち”は、歯にとってもっとも破壊的な習慣です。

起きている間は唾液が循環して口内を洗浄していますが、寝ている間は口の中がほぼ無防備な乾燥地帯になります。
この状態で、夕食の食べカスや糖分が残っていると、口内の虫歯菌は爆発的に増殖します。

菌は糖分を分解して強力な酸を作り出し、数時間にわたって歯を溶かし続けます。
日中の飲食よりも、就寝中の汚れの方が数倍から数十倍も虫歯のリスクを高めると言っても過言ではありません。

さらに、深夜の食事自体も問題です。
夜遅くに糖分の高いものや炭水化物を摂取すると、消化のために胃酸の分泌が活発になります。

その他新社会人に多い逆流性食道炎などで胃酸が口まで戻ってくると、その強酸によって歯が溶ける酸蝕症を併発し、歯がボロボロになるケースも珍しくありません。

職場でのケアが困難な環境

学生時代は休み時間に自由に歯を磨けたかもしれませんが、職場ではそうはいかない現実があります。
例えばオフィスビルの化粧室が混雑していたり、男性社員が多い職場で歯を磨く文化がなかったりと、さまざまなハードルによってブラッシングを断念する新社会人は多いです。

しかし昼のケアを怠ると、朝食から夕食までの10時間以上、口内は汚れが蓄積したままになります。

ここに追い打ちをかけるのが、職場特有の間食です。
先輩からの差し入れのクッキー、デスクに常備したチョコレート、気分転換の飴など、仕事中の間食は少量ずつ長時間にわたることが多く、これらが歯の溝や歯間に停滞します。

特にデスクワークをしながらの“ながら食べ”は、咀嚼回数が減り唾液が出にくいため、食べカスが口内に残りやすいという特徴があります。

まとめ

これまで学生として過ごしてきた方は、新社会人となってどのように生活に変化が出るのか、なかなかイメージしづらいかと思います。
しかし、本記事の内容を把握しておけば、少なくとも虫歯のリスクが最大化してしまうことは予防できます。
虫歯と無縁の口内環境をつくり、新生活を満喫しましょう。
虫歯を発症すると、慣れない生活習慣や業務の負担はさらに大きくなってしまいます。

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