【広島の歯医者】歯周病がなかなか治らないのはなぜ?

歯周病の症状が出ている方の中には、治療をするために、定期的に歯科クリニックに通っている方もいるでしょう。

しかし、通院したからといって、必ずしも歯周病が治るとは限りません。

場合によっては、一向に変化が見られない方もいます。

今回は、歯周病がなかなか治らない主な原因について解説します。

目次

歯周病がなかなか治らない原因

歯科クリニックで治療を受けているにもかかわらず、なかなか歯周病がなかなか治らない場合、以下の原因が考えられます。

・プラークの除去が不十分
・生活習慣の改善が不十分
・歯ぎしり、食いしばりがある
・糖尿病にかかっている
・特殊な歯周病を発症している

各ポイントについて詳しく説明します。

プラークの除去が不十分

歯周病がなかなか治らない場合、きちんとブラッシングでプラークが除去できていない可能性があります。

歯周病菌はプラークや歯石の中に潜んでいるため、これらを除去して歯周病菌を減らすことが歯周病治療のメインになります。

そのため、丁寧にブラッシングをしないと、治療をしているのになかなか治らないということが起こり得ます。

ブラッシングを徹底しているにもかかわらず歯周病が治らない場合は、ブラッシングの仕方に問題があると考えられます。

歯科医師に相談し、正しいブラッシングの方法をレクチャーしてもらいましょう。

生活習慣の改善が不十分

歯周病がなかなか治らない方は、生活習慣の改善も不十分である可能性が高いです。

歯周病はブラッシングと歯科クリニックでのプロケア、そして生活習慣の改善によって治癒していくものです。

そのため睡眠不足であったり、ストレスが溜まっていたりする場合、改善には時間がかかります。

また、喫煙習慣がある方は歯茎の治りが悪く、一時的に良くなっても再発しやすいという特徴があります。

歯ぎしり、食いしばりがある

歯周病治療の効果がなかなか現れない方は、歯ぎしりや食いしばりがあることも考えられます。

歯周病は、歯ぎしりや食いしばりなどの悪癖によって症状が悪化することがあります。

なぜなら、歯茎や顎の骨に過剰な負担がかかることで、炎症反応が強まるからです。

また、上下の歯が正常に噛み合っていない場合も、歯周病の治りが遅くなる可能性があります。

噛み合わせが悪いと、決まった場所にばかり磨き残しが生じるからです。

糖尿病にかかっている

歯周病がなかなか治らない方は、糖尿病にかかっている可能性もあります。

糖尿病は、インスリンというというホルモンの一種が正常に働かないために、血液中の糖が増加する病気です。

一見歯周病とは無関係のように見えますが、実は糖尿病は歯周病を悪化させると言われています。

糖尿病を発症すると、細菌に対する抵抗力や組織の修復力が低下します。

加えて口内が乾燥するため、歯周病につながりやすくなります。

また、歯周病菌は腫れた歯茎から血管内に侵入して全身に回り、糖尿病を引き起こします。

つまり、歯周病が糖尿病を引き起こすケースもあるということです。

特殊な歯周病を発症している

何度治療をしても歯周病が治らない場合、特殊な歯周病を発症していることも考えられます。

こちらは侵襲性歯周炎というものです。

歯周病はほとんどの場合、進行が比較的ゆっくりである慢性歯周炎というものです。

しかし、侵襲性歯周炎は急速に進行します。

また、侵襲性歯周炎は遺伝的な要素が強く、年齢が若いうちに発症するという特徴があります。

このような特殊な歯周病の場合、通常の治療をしても効果が現れにくいため、特殊な治療が必要になります。

具体的には、フラップ手術や骨再生療法などが用いられるケースがあります。

フラップ手術は歯周病の病変部を除去する治療で、骨再生療法は歯周病で失われた骨など、歯を支えている組織を回復する治療です。

歯周病が完治したサインは?

歯周病が完治したと言えるサインには、主に以下の3つがあります。

・ピンク色の歯茎
・引き締まった歯周ポケット
・出血、排膿がない

歯周病による炎症がない歯茎は、キレイなピンク色をしています。

逆に赤みを帯びている場合は、まだ歯周病が完治していないサインです。

また、健康な歯茎はキュッと引き締まっていて、歯と歯の間の部分がキレイな三角形になっています。

このような段階まで回復すれば、歯周病は完治したと言って良いでしょう。

歯茎が腫れて丸みを帯びている場合は、もう少し継続して歯周病治療を受けたり、セルフケアを行ったりするべきです。

さらに、歯周病が治っている場合、歯ブラシなどで軽く歯茎に触れただけでは出血しません。

もちろん、歯茎から膿が出ることもなくなります。

まとめ

歯周病は、さまざまな要因が複雑に絡み合って発症するものです。

そのため「治療を受ければ治る」「ブラッシングをすれば治る」という考え方は間違っています。

また、歯周病は治すことができますが、口内環境が悪化すればまたいつでも再発します。

つまり、歯茎の状態が悪くなったときだけでなく、健康なときから歯周病予防を継続しなければいけないということです。

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