【広島市中区宝町の歯医者・予防歯科】虫歯予防の観点から見たプロテインのデメリット

日々トレーニングに励んでいる方は、プロテインを摂取する機会もあるかと思います。
プロテインは、歯質や糖質を抑えつつ、身体づくりに欠かせないタンパク質をどこでも手軽に補える優れものです。
しかし、虫歯予防の観点から見ると、以下のようなデメリットがあることも事実です。

目次

虫歯予防の観点から見たプロテインのデメリット4選

虫歯予防の観点から見ると、プロテインには以下のようなデメリットがあります。

・糖質や人工甘味料による細菌の活性化
・脱灰の促進
・プラークの付着
・歯面に残留しやすい

各デメリットについて詳しく説明します。

糖質や人工甘味料による細菌の活性化

プロテインパウダーの多くは、飲みやすさを向上させるためにチョコレート味やストロベリー味などのフレーバーがついています。
これらには、砂糖や果糖といった糖質のほか、スクラロースやアスパルテームなどの人工甘味料が含まれていることが一般的です。

虫歯菌の代表格であるミュータンス菌は、口の中に入ってきた糖質を餌にして増殖し、強力な酸を作り出します。
人工甘味料そのものは虫歯菌の直接的な栄養源になりにくいとされていますが、製品によっては粘性を高めるためのデキストリンなどがブレンドされています。
これが、虫歯菌を活性化させる原因になります。

特にトレーニング中のエネルギー補給を兼ねて炭水化物が多量に配合されているプロテインは、糖質濃度が非常に高いため注意が必要です。

またフレーバー付きのプロテインを日常的かつ頻繁に摂取する習慣がある人は、それだけ口の中に虫歯菌のエネルギー源を供給し続けることになります。
これにより、口腔内の細菌バランスが虫歯優位へと傾きやすくなり、結果として虫歯の発生や進行のリスクを急激に高めてしまうというデメリットが存在します。

脱灰の促進

口の中は通常、唾液の働きによって中性に保たれています。
しかし食べ物や飲み物が口に入ると、その刺激や含まれる成分、あるいは細菌が作り出す酸によって口腔内は酸性へと傾きます。

歯の表面を覆っているエナメル質は、口腔内のpHが5.5以下になると溶け出し始めます。
この現象を脱灰と呼びます。

プロテイン飲料は、それ自体が微酸性を示していることが多く、さらに含まれる糖質を細菌が分解する過程で大量の酸が作られます。
プロテインを飲んだ後、口をゆすがずに放置すると、口腔内が長時間にわたってpH5.5以下の酸性状態にさらされることになります。

通常であれば、時間の経過とともに唾液が酸を中和し、溶け出したカルシウムやリンを歯に戻す再石灰化が行われます。
ところがプロテインをこまめに飲む習慣があると、再石灰化の時間が十分に確保できません。

結果として、脱灰のスピードが再石灰化を上回り、エナメル質が徐々に弱くなってしまいます。
この酸性状態の長期化は、歯の表面に目に見えない微細な穴を開ける初期虫歯を引き起こし、最終的には削らなければならないほどの虫歯へと発展する要因になります。

プラークの付着

プロテインの主成分であるタンパク質は、人間の身体を作るために不可欠な栄養素ですが、口の中にとどまると虫歯や歯周病の原因となる悪玉菌の温床に変化します。

プロテインを飲むと、ドロドロとした液体が歯の表面や歯と歯の間、歯茎の境目などに微量に付着します。
この付着したタンパク質は、口腔内の細菌が密集して作る粘着性の膜であるプラークの格好の材料になります。

プラークは単なる食べカスではなく、細菌の塊です。
プラークの中にプロテインのタンパク質が取り込まれると、プラーク自体がより厚く、そして歯の表面に強固に付着するようになります。

厚くなったプラークの内部は酸素が少ない状態になり、酸を大量に産生する悪質な虫歯菌が繁殖しやすい環境が整ってしまいます。

またタンパク質が口腔内の細菌によって分解される過程で、独特の生臭い臭いや、硫黄のような不快な臭いを持つガスが発生するため、深刻な口臭の原因にもつながります。

ブラッシングで落としきれなかったプロテインの残渣が歯垢を肥大化させ、虫歯菌をその場に定着させてしまう点は、プロテイン摂取における口腔内のデメリットと言えます。

歯面に残留しやすい

プロテインパウダーを水や牛乳、豆乳などに溶かすと、独特のトロみや粘り気が出ます。
特にホエイプロテインのコンセントレート)や植物性のソイプロテイン、カゼインプロテインは粒子が細かく、水分を吸うと非常に粘着性が高くなる性質を持っています。

この粘り気のある液体は、サラサラした水とは異なり、飲み込んだ後も口の中に残りやすいのが特徴です。
歯の裏側や奥歯の複雑な溝、歯と歯の間や舌の表面などに、薄い膜を張るようにしてプロテインの成分がこびりつきます。
自然な唾液の流れだけでは、この粘着性のある残渣をキレイに洗い流すことは困難です。

口の中に残ったプロテインの膜は、時間が経つにつれて乾燥し、さらに歯面に強く固着します。
これが虫歯菌を呼び寄せる誘引剤となり、歯の表面で持続的に酸が作られる原因を作ります。

特に外出先やジムなどでプロテインを飲んだ後、すぐにブラッシングやうがいができない環境では、この粘着性の高さが災いし、長時間歯が汚染された状態が続くことになります。

まとめ

プロテインは、健康な身体づくりをするにはとても適した食品です。
しかし、毎日のように摂取する場合は、ブラッシングなどのケアを丁寧に行わなければいけません。
もしセルフケアがおろそかで虫歯ができてしまったら、歯の痛みによって踏ん張りがきかなくなります。
こちらは、トレーニングにも悪影響を及ぼすことにつながります。

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