【広島市中区宝町の歯医者・予防歯科】前歯の裏の正しいブラッシング方法について

ブラッシングは、毎日欠かさず行わなければいけないものです。
またそれだけでなく、1回1回のブラッシングを丁寧に行う必要があります。
適当に終わらせている場合、毎日磨いていても意味がありません。
今回は、特に虫歯になりやすい前歯の裏の正しいブラッシング方法を中心に解説します。

目次

前歯の裏が虫歯になりやすい理由

口内は複雑な形状をしているため、どうしても虫歯になりにくい部分が出てきます。
特に前歯の裏は注意しなければいけないポイントであり、虫歯になりやすい理由としては以下のことが挙げられます。

・唾液が届きにくい
・歯ブラシが届きにくい
・プラークが溜まりやすい

唾液には、口内を殺菌してくれる作用や、食べカスを洗い流す自浄作用などがあります。
しかし、唾液が行き渡りやすいのは歯の表側であり、前歯の裏側は歯が遮ってしまうため、なかなか行き渡りません。

またプラークを取り除くには、歯ブラシをしっかり当てる必要がありますが、歯の裏側は歯ブラシが届きにくいです。
デコボコしていて磨きにくいのも、虫歯になりやすい理由です。

さらに、前歯の裏側は食事をしたとき、噛み砕いた食べ物が入り込みやすいです。
その上、舌の動きによって食べ物が押し付けられることもあり、プラークが蓄積しやすい部分だと言えます。

前歯の裏側の正しいブラッシング方法5選

前歯の裏側を正しくブラッシングし、虫歯を防ぐためには、以下のポイントを抑えるようにしましょう。

・歯ブラシを縦にする
・毛先を当てる
・細かく動かす
・歯ブラシのかかとを使う
・1本ずつ丁寧に磨く

各項目について詳しく説明します。

歯ブラシを縦にする

歯ブラシは基本的に横向きに使用することが多いですが、前歯の裏側を磨くときは縦にしましょう。
こうする方が、前歯の裏側の汚れをしっかり落とせるようになります。

具体的な磨き方としては、歯ブラシを縦に持ち、前方向にシャッシャッと歯の汚れをはじくように磨くのがおすすめです。
上の前歯の裏側は親指で歯ブラシを固定し、下の前歯の裏側はスプーンやフォークを持つときのように親指と人差し指で固定してブラッシングします。

毛先を当てる

前歯の裏側をブラッシングするときは、しっかり毛先を当てることも意識しなければいけません。

先ほど歯ブラシを縦に持てば汚れが落ちやすくなるという話をしましたが、このとき毛先が届いていなければ意味がありません。
前歯の裏側の表面、歯と歯茎の境目にしっかり毛先が当たっているかどうか、鏡で確認しながら磨きましょう。

ちなみに、歯ブラシの毛先を軽く押し当てるように磨くことで、歯の裏側の汚れも落としやすくなります。

細かく動かす

前歯の裏側を磨く場合、歯ブラシをできるだけ細かく動かすのもポイントです。
こちらは歯の表面を磨くときにも同じことが言えます。

歯ブラシを動かす幅が大きすぎると、隙間に入り込んだ汚れなどはなかなか落とせません。
またストライドが大きければ歯磨き粉の泡立ちは良くなりますが、泡立ちすぎると磨けた気になってしまい、早めにブラッシングを終わらせる原因になります。
さらに、泡が邪魔で汚れが残っているかどうか確認しづらくなります。

一方、細かく歯ブラシを動かすことで、泡立ちを最小限に抑えながら汚れを効率的に落とせます。
ポイントとしては、歯ブラシを上下に振動させるように動かすことです。

歯ブラシのかかとを使う

前歯の裏側をブラッシングする際は、普段あまり使わない歯ブラシのかかとを使用するのもおすすめです。
特に下の前歯は、かかとを使うことで汚れが落としやすくなります。

先ほど、前歯の裏側は縦に歯ブラシを使って磨くという風に解説しましたが、このとき毛先とかかとをどちらも使用することで、非常に磨きやすくなります。

またかかとを使用する際は、かかとを押し付けるように当て、そのまま歯ブラシの中心、毛先という風に当てていくのが効率的です。

1本ずつ丁寧に磨く

歯の表面と同様、歯の裏側も1本ずつ丁寧に磨くことが求められます。

歯の裏側は、表側に比べて見えている歯の面積が狭いです。
そのため、ついまとめて数本磨いてしまいがちですが、一気に磨くと清掃効率はかえって低下します。
特に歯ブラシを横に持ってしまうと、一気に磨いてしまいがちなため、注意してください。

歯ブラシを縦に持ち、裏側の見える部分1本分を細かく磨き、その後隣の歯に移動するという方法を繰り返すのが理想的です。
もちろん、このとき歯と歯の間を磨くことを忘れてはいけません。

ちなみに、歯と歯の間が詰まっていて汚れが取れない場合、それは食べカスやプラークではなく歯石の可能性が高いです。

まとめ

前歯の裏側は虫歯になりやすいだけでなく、発症していることにもなかなか気付けません。
歯の表面と比べて色の変化がわかりにくい上に、直接食べ物がしみる機会も少ないからです。
そのため、いつの間にか重症化してしまわないよう、毎日意識してブラッシングをしましょう。
歯石が付着している場合は、歯科クリニックで早急に除去してもらうべきです。

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